当院の不妊治療

生殖補助技術が必要な体外受精、顕微受精まで、最新の設備を整えています。

より多様なニーズにお応えするため、精子や卵子の第3者提供や代理母についてはアメリカの信頼できるクリニックと連携しています。

当院ではカウンセリングによる“こころ”のサポートも充実させています。男性医師と女性医師、不妊症専門の培養士、看護婦などのスタッフ全員が、必要に応じてカウンセリングを行うことで、できる限りの精神的なサポートをしています。

精子や卵子の取り違い防止のための取り組み

人間はミスをするものという前提に立って、徹底的な管理を行っています。医師と看護師、そしてご本人の3人が見ているところでお名前を確認し、取扱いの際には培養士が2人で必ずダブルチェックを行っています。また、保管場所からはお1人のものだけを出し、他の方のものと同時に出ている状態を避けています。

不妊の要因について

大雑把に説明すると、「排卵しない」「卵管が詰まっている」「精子がない」の3つが主な原因であり、これが4分の3を占めています。また、原因が不明なケースの多さも不妊の特徴です。

検査概要

女性の検査

女性の場合は、大きく4つの検査が必要です。

卵子の老化や原子卵胞の減少が避けられませんから年齢は大きな鍵になってきます。子どもを望む方は、まず検査を受けてみてください。

1超音波検査

卵胞を観察するための検査です。

2血液検査

排卵の有無や卵の育ち具合、卵巣年齢を調べます。

3子宮卵管造影検査

子宮の形や卵管の通り具合を調べる検査です。レントゲン室のベッドに横になり、膣から造影材を入れて行います。

4ヒューナーテスト

頚管粘液と精子の相性を調べる検査で、性交後試験とも呼ばれています。排卵日付近に性交を行い、12時間以内に来院して子宮頚部の精子の数と運動性を観察します。

男性の検査

男性の場合は、女性と共に受けるヒューナーテストの他、精液検査が必要です。精液検査では、精液を採取し、精液量、精子の濃度や運動率、奇形率を調べます。

不妊治療の流れ

1初診

予約はいりません。まずはご来院いただき、お話をうかがい、検査や治療について詳しくご説明いたします。男性医師、女性医師のご希望がありましたら、受付にお申し付けください。

2不妊相談

カップルお2人と医師がじっくり話し合って、今後の方針や検査内容などを決めていきます。

3検査

先にご紹介した検査を行います。月経周期に合わせて検査を行うため、結果が出るまでに1ヶ月以上かかります。検査結果で治療すべき問題があれば、治療を行います。

4不妊治療開始

年齢などにより変わりますが、一般的にはタイミング療法を3周期続け、それで妊娠に至らない場合、ご希望により人工授精に移ります。

人工授精の妊娠率は10-15%と高くありません。しかし、人工授精で妊娠した患者さんの9割は、5回以内で妊娠しています。

人工授精で受精に至らない場合は、ご希望により体外受精に移ります。体外受精の前に卵管の癒着などを検査・治療する腹腔鏡手術を行う場合もあります。腹腔鏡手術には、4泊5日の入院が必要です。年齢によっては、腹腔鏡検査をしないで、すぐに体外受精となる場合もあります。
当院の体外受精成功率は一般より少し高めですが、それでも40~44歳の患者さんの成功率は30歳後半の半分以下で、逆に流産率は年齢とともに上昇します。
また、当院では、高度不妊治療として顕微授精やアシステッドハッチングも行っています。

カウンセリング

当院では、リスクや費用、治療期間などについて治療が進むごとに詳しくお伝えしています。また、検査や治療が進んでいくにつれ、受けるストレスやプレッシャーも変わってくると思います。お悩みがあればその都度、カンセラーがカップルの相談に乗っています。

別の選択肢

精子や卵子の第3者提供、代理母という選択肢があります。第3者提供や代理母は日本の法律では禁じられているため、当院では患者さんに信頼できるアメリカのクリニックをご紹介し、通訳も含めてコーディネイトするエージェントのご紹介も行っています。当院で受けた検査の結果を先方に持っていくことも可能です。

第3者提供や代理母という選択肢には、問題があることも事実です。生まれてきたお子さんにアイデンティティーの問題が生じ、生みの親を探したいと思い始めることもありえます。しかし生みの親を探す行為は、提供を担おうというドナーへの負担が大きくなり、結果的にドナーを減らしてしまう可能性もあります。こうした未来に生じる問題も踏まえて、お2人でじっくり話し合って選択することが大事です。

アメリカのクリニックとの提携

子どもを強く望むカップルは、その価値観がプレッシャーとなり、深く傷ついています。長年、不妊治療に携わってきた中で、カップルの強い願望に触れ、子どもを持つための選択肢を少しでも広げたいと考えてきました。精子や卵子の第3者提供、代理母は、あくまでも選択肢の1つ。可能なあらゆる選択肢の具体的な内容を知ることで、お2人のライフスタイルによりふさわしい治療法をお選びいただけたらと考えています。

不妊相談

当院では、通院されている患者さんを対象にした、不妊相談があります。カップルお2人でいらしていただけるよう、日曜の午前中に行っており、完全予約制です。ネットでの予約はできませんので、直接受付でご予約ください。なお、相談料は2,000円で、相談当日にお支払いいただいています。

タイミング療法

不妊治療の基礎となる治療法です。排卵日を予測して性生活のタイミングを指導し、自然な妊娠を期待します。基礎体温の変化でおおまかな予想もできますが、卵胞の大きさを超音波で確認したり、血中卵胞ホルモンを測定したり、尿中LHを確認するなどの方法もあります。

人工授精(AIH)

事前に採取しておいた精子を、子宮の奥深くに注入します。この精子は、密度勾配法で雑菌を取り除き、元気な精子だけを確保したものです。また、注入する際には、細い管を使って子宮頸管をバイパスします。その後の受精や着床は、自然妊娠と同じです。

人工授精で妊娠される方のほとんどは、5~6回の人工授精で妊娠します。排卵誘発剤を使用する場合もあります。

体外受精

子宮内から取り出した卵子を体外で受精させ、その受精卵を培養した後に子宮に戻す方法です。排卵誘発剤や排卵をコントロールする薬を使い、卵巣内の卵胞から卵胞液ごと卵子を採取します。採卵に合わせて採取した精子を1つのシャーレに入れて、自然に任せて受精させます。受精卵(胚)を培養液の中で育て、4~8分割したら子宮内に戻します。着床しやすい子宮内環境を作るため、黄体ホルモンの補充を行います。

顕微授精(ICSI)

体外受精とほとんど同じ流れですが、体外で精子と卵子を受精させる方法が異なります。顕微授精では、顕微鏡で確認しながらピペットを使って卵子の中に直接精子を注入します。男性不妊、受精障害に適用します。当院では、電動マニピレーターを使うことで、より正確に精子を注入しています。

レーザーによるアシステッドハッチング

ET(胚移植)の際に透明帯の1部を開孔して着床率の向上を図ります。胚盤胞移植では、レーザーによるアシステッドハッチングができない場合があります。その場合には、は酸性タイロードを用いてアシステッドハッチングを行います。

腹腔鏡手術

不妊の原因の1つである卵管の癒着などがないかを調べ、それを治療します。体外受精の前に行うことで、タイミング療法での妊娠が可能になるケースがあります。なお、腹腔鏡手術には、4泊5日の入院が必要になります。

卵子と精子の第3者提供と代理母

アメリカの信頼できるクリニックと提携して行っています。通訳を含めたコーディネイトを行うエージェントの手配も可能です。具体的な内容やお子さんが将来直面するかもしれない問題点まで、きめ細かくご相談をお受けしています。

二人目不妊

1人目は自然に授かったのに、2人目がなかなか授からないという二人目不妊。そうした方にとって、不妊治療専門クリニックは肩身が狭く、周囲からのプレッシャーも遠慮がないため、ひそかに悩まれているケースも多いと思います。当院は産婦人科併設ですので、お子さんをお連れになって気軽に通院いただけます。

提携病院の紹介

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